韓国における熊胆抽出のための熊飼育禁止立法
- ernestau
- 3 日前
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韓国は2026年1月1日から、熊胆抽出を目的とした熊の飼育を正式に全面禁止しました。この措置により、同国で40年以上続いてきた熊飼育産業は歴史に幕を閉じました。
以下は今回の立法の背景、過程および今後の取り組みについての概要です:
一、立法の背景
· 産業の起源:韓国の熊飼育産業は1981年に始まりました。当時、政府は農村部の収入増加を目的に、農民に対してアジア黒熊(月熊)の輸入・飼育を奨励し、伝統医薬用の熊胆を抽出させるものでした。
· 需要の低下:過去20年間で、国民の動物保護意識の高まり、熊胆の効果に対する科学的疑問の増大、より安価な合成代替品の登場により、熊胆市場は大幅に縮小しました。
· 国際的イメージと圧力:熊胆抽出のための飼育は、長年にわたり国際的な動物保護団体から環境的に残酷で非人道的であるとして強く批判されてきました。韓国の国際的地位向上に伴い、政府はこの「歴史的遺留問題」を現代の動物福祉基準に反するものとして解決する急務と認識していました。
· 他国の状況:
- 中国:現在も世界最大の合法的な熊胆飼育国であり、約1万〜2万頭の飼育熊が存在します。
- ベトナム:法律で生体からの胆汁抽出は禁止されていますが、数百頭の熊が「ペット」として違法施設で飼育されており、執行と安置に課題が残っています。
- ラオス、ミャンマー:小規模な飼育場が依然として存在します。
二、立法の過程
· 社会的合意(2022年):2022年1月、韓国環境部(現:気候エネルギー環境部)、熊飼育協会、および主要動物保護団体(例:Green Korea United)との間で「歴史的な合意」が成立し、2026年にこの産業を全面禁止することが決定されました。
· 法源改正(2023年):韓国は2023年12月に『野生動物保護及び管理法』を改正し、全面禁止の明確な法的根拠を提供しました。
· 正式施行(2026年):禁令は本年元旦より施行されています。新法により、熊胆抽出を目的とした繁殖・飼育・所有が禁止され、違反者は最高2〜5年の懲役刑に処せられます。
三、後続業務と安置の課題
法律が施行されたものの、現在韓国国内の11農場に約200頭(報道により199頭とするものもあり)の熊が残されており、今後の取り組みには以下の課題があります:
· 安置・収容:政府は求礼郡(Gurye)と舒川郡(Seocheon)に国家レベルの「熊保護施設」(Sanctuary)2カ所を建設中です。一部の熊は既存の保護区に移送されていますが、総頭数が収容能力を超えています。
· 6ヶ月の猶予期間:政府は農民に対し6ヶ月の移行猶予期間を設けています。この期間中は熊の飼育自体は罰則対象外ですが、胆汁抽出行為は厳禁であり、刑事訴追の対象となります。
· 経済補償の争議:政府と農民の間で補償金額をめぐる意見の相違が続いています。農民は熊の残りの生涯飼育費用のためのより高い補償を求め、動物保護団体は購入・安置の調整を担当しています。
韓国動物権益擁護団体(Korea Animal Rights Advocates)の代表、全珍敬(Cheon JinKyung)氏は次のように述べています:「政府が熊飼育・熊胆産業の終結を反省し推進したことは確かに良いことですが、残念ながら熊の保護に関する配套措置が十分ではなく、これらの熊たちが本当に身を寄せられる場所が不足しています。」
· 全生命サイクル管理:既存の熊に対して不妊手術を実施(大部分は2014〜2016年に完了)、新たな個体が生まれないようにし、各熊を自然死するまで追跡します。
この転換は、アジア諸国における野生動物保護と伝統医薬文化の衝突における成功的なモデルケースと見なされています。




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